老化防止と若返りのメカニズムと対策

この目標を揚げて、私の大学の多くの学生諸君の協力で「老化防止の研究」を進めてきた。人も含めて全て生物は、加齢と共に老化が進行する。命の限り健康な人生を全うするには、この老化をどのように防ぎ、若さと健康を維持するかについて、これから説明していきます。さて、老化を細かく追究していくと、迷子の森に入り込んでしまう。そんなときは高い木に登り、自分の行くべき方向を定めるように、老化の研究も高所から大局的な見地より追求することにした。

まず、老化防止の前知識として①生物の身体は何からできているのか?②生物の身体の老化を防ぐ新陳代謝とは何か?について順を追って話を進める。では、①生物の身体は何からできているのか?について。そもそも生物の身体は細胞の集合体であり、細胞にとって最も大切なものは「たんぱく質」である。車に例をとると、鉄が主要で多くの部分を占めている。同様に生物の身体の大切な役割を占めるのはたんぱく質である(図1)。引き続き、②生物の身体の老化を防ぐ新陳代謝とは何か?を再び車で説明していきましょう。

人も車も酸素を取り込み栄養や燃料を燃焼させ、エネルギーを得て活動している。常に車を動かせばエンジンが消耗するように、人のたんぱく質も疲れてくる。そのため疲れたたんぱく質を取り除き、元気なたんぱく質を作り疲れたたんぱく質と入れ換えている。この「取り除き(分解)、造る(合成)」流れが新陳代謝である。新陳代謝の流れが滞ると、古く疲れたたんぱく質が淀むことになる。肌のたるみがその一例である。ところで新陳代謝にもエネルギーが消費されている。たとえば食欲はそのままで新陳代謝が低下した場合、消費されなかったエネルギーは皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積され、体型の崩れの原因となる。さらに元気なたんぱく質を作る力が低下すると、疲れたたんぱく質が多く淀み、いくら待っても元気なたんぱく質が来ない。ついに疲れたたんぱく質は、元気なたんぱく質が待ちきれなくなって去っていく。すると組織のたんぱく質の負が起き、萎縮する。これが皺となって現れる。新陳代謝の衰えがなければ120歳を目指した健康長寿も夢ではない。

取得済特許

・配合成分についての特許

 (特許第1643514号) 
・美容についての特許

 (特許第3308433号)

 

コラーゲンは「補う」から「生み出す」に。国内はもとより、世界7ヶ国でコラーゲン合成促進に関する特許を取っています。

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