がん | さまざまな固形腫瘍、多発性骨髄腫、血管繊維種、アテローム硬化型プラーク |
血管 | 動静脈奇形、血管膠着 |
生殖器系 | 卵胞嚢胞、卵巣肥大症候群、多嚢胞卵巣 |
皮膚 | 肉芽、血管腫、肥大性痕、ケロイド、早老、乾癬、発熱、肉芽腫、強皮症、いぼ |
骨 | 出血性関節、非結合骨折、リウマチ様関節炎、変形性関節炎 |
眼 | 加齢性黄斑変性症、糖尿病症網膜症、新生血管緑内障、角膜移植の新生血管化、トラコーマ |
肺 | 肺気腫、慢性気管支炎 |
その他 | 肥満症(仮説段階ですが) |
以下の図は、癌細胞による血管新生のイメージです。
(A)血管の構造
(B)がん細胞から血管壁へコラゲナーゼ(コラーゲンを分解する酵素)が誘導され、血管壁のコラーゲンが分解され血管が傷つく
(C)血管壁のコラーゲンが無くなり、血管の内皮細胞が突出して血管の枝分かれを促す
(D)がん細胞の方向へ血管の枝分かれが進む
(E)がん細胞そのものに、血管のパイプが結びついてしまう
以上が血管新生の起こるメカニズム「血管新生病」である。
この血管新生を阻害するためには
失われるコラーゲンを補うことが重要である。
コラーゲンが充分に補充されればコラゲナーゼによるコラーゲンの分解を抑止することができる。
結果として、血管新生(血管の枝分かれ)が起きない。
毛細血管新生抑制イメージ
ガン細胞が近くの血管に信号を送り栄養血管を呼び寄せる。これを血管新生という。血管新生により栄養補給路をつくるのである。
腫瘍内に進入した毛細血管から栄養素、酸素を得て腫瘍は成長し、さらにガン細胞を他の部分に移転させることもある。
充分なコラーゲンがあれば、血管新生を抑止し、栄養、酸素の供給を絶つことができる。すなわち兵糧を断つことによって適を弱らせるのである。